あなたは今、幸せですか?

あなたは今、幸せですか?

 

 

 

 

 

 

 

そう、そこのあなた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

酢豚にパイナップルを入れているそこのあなたです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一体どうしたんですか?

 

 

 

 

 

きっと悩みがあるのでしょう。

 

 

 

 

私になんでも打ち明けてください。

 

 

 

 

 

酢豚にパイナップルを入れてしまうほど、大きな壁にぶち当たっているのでしょう。

 

 

 

 

迷うことはありません。

 

悩む前に、いますぐ、あなたの酢豚からパイナップルを取り出すのです。

 

 

 

 

それが、幸せへの近道です。

 

 

 

 

 

 

かつて、神は言いました。

 

 

 

 

 

「汝、酢豚に鳳梨入れること勿れ」

 

 

 

 

 

 

この一節が出てくる聖書のお話は次のようなものです。

 

 

 

 

あるところに、勉強がとてもよくできる少年と、スポーツがとてもよくできる少年がいました。

 

 

勉強ができる少年は、スポーツができる少年に対して、「こんな簡単な文章も読めないのか。」と言って非難していました。

 

 

一方、スポーツができる少年は、勉強ができる少年に対して、「こんな簡単な運動もできないのか。」と言って非難していました。

 

 

少年たちが激しく言い争いをしている中、神はその横を通りかかり、このような言葉をかけました。

 

 

「すべての物事には役割が与えられている。勉強ができる者は勉強を、スポーツができる者はスポーツを、それぞれ自由にやればよい。それが、与えられた役割というものだ。それは、酢豚が食事としての役割を、パイナップルがデザートやおやつとしての役割を与えられているのと同様である。」

 

 

 

―「汝、酢豚に鳳梨を入れること勿れ」―

 

 

 

 

 

 

 

このお話からも分かるように、酢豚は食事、パイナップルはデザートやおやつです。

 

 

 

 

 

酢豚のレシピを考えてみてください。

 

 

豚肉

 

玉ねぎ

 

ピーマン

 

人参

 

 

このどこにパイナップルが入る隙があるでしょうか。

 

 

 

 

パイナップルを入れる人間は、酢豚を闇鍋と勘違いしています。

 

 

 

 

 

はぐれメタルたちがあらわれた!

どろにんぎょうがあらわれた!

はぐれメタルがあらわれた!

 

と同じ違和感です。

 

 

 

どういうつるみ方?

何の話するの?

はぐれメタルがみんな逃げたあと、ひとりだけ不思議な踊りを踊っているけど大丈夫?

 

 

 

それです。

 

 

 

その場違い感です。

 

 

 

 

 

きっとパイナップルを入れるあなたは、色合いが良いから入れるとかいうのでしょう。

 

 

ですが、酢豚のソースがかかればパイナップルは酢豚色に染まります。

 

 

黄色は酢豚のソースの前に無力です。

 

 

 

 

 

パイナップルを入れると肉が柔らかくなるとか言うのでしょう。

 

 

肉が柔らかくなっても、酢豚全体のレベルが落ちてしまっては元も子もありません。

 

 

 

 

いいですか。

 

 

 

そのパイナップルを酢豚から取り出すだけで救われる魂があります。

 

 

 

 

 

 

いますぐ、酢豚からパイナップルを取り出すのです。

 

 

 

 

 

 

分かりましたね?

 

 

 

 

 

 

分かればよいのです。

 

 

 

 

 

 

では、今日はこのあたりで失礼しましょう。

 

 

 

 

 

 

ちょっと待ってください。

 

 

 

 

 

どうして、あなたが持っているそのポテトサラダにはリンゴが入っているのですか。

 

 

 

 

 

 

 

 

あなたは今、幸せですか?