「グラップラー刃牙」1巻を読んだら賢くなった
運動系部活の部室になぜか必ず置いてあるマンガといえば、
「ふたりエッチ」
そして「グラップラー刃牙」である。
これらのマンガが部室の隅になかば捨てられたような状態で置かれ、ほこりと水をかぶってぐしゃぐしゃになっている光景は、古くから日本全国どこの部室でも見られ、もはや学校のあるあると化している。
その中で、今回私がはじめて読んだのが「グラップラー刃牙」である。
もちろん私の高校時代の部室にも置かれていたのだが、3年間一度も読むことなく卒業してしまった。今思えば高校生活最大の後悔は「刃牙」を読まなかったことである。
そして今回、ふと思い立って「刃牙」1巻を読んでみたのだが、日常生活において使えそうな知識が詰まっている作品だったので、ここに紹介しておきたい。
1巻の物語をざっくりと説明しておくと、空手道選手権大会の決勝で主人公範馬刃牙と空手の流派「神心会」のエース末堂が戦う話である。
そして決勝戦を前に刃牙は腹ごしらえをするのだが、その食事が我々の日常生活にも大いに役立つものであった。
そのシーンがこちらである。
速効性のエネルギー食、おじやとバナナである。
数ページ後にモブキャラが解説してくれているが、おじやとバナナは栄養補給の効率が良いのだという。ひとつ賢くなった。
大きな戦いの前には特大タッパのおじやとバナナを食べればよいのだ。
それにしても食事音がすごい。
クチャ、モグ、ハグ、バク、ゴクである。
この効果音からすでに明らかに強者感が出ている。
また、これも強者感を出そうとしたのかバナナから「ミリ…」という音がしているが、これはバナナの音なので刃牙の強さとはあまり関係がない。
さらに、刃牙は飲み物にも気をつかう。
それがこちらのシーン。
炭酸抜きコーラである。
どういう理由でエネルギー効率がきわめて高いのかはわからないが、モブキャラ曰くマラソンランナーも愛飲しているらしい。
またひとつ賢くなった。
大きな戦いの前には炭酸抜きコーラを飲めばよいのだ。
ここまでの知識は、例えば日常生活だとTOEICなどの試験会場で使える。
試験会場という場においては、周りの受験生がみんな自分より賢そうに見えて、食欲が失せ、何も食べずに試験にのぞんでしまうということがあると思う。
そんなときにおじやとバナナとコーラの出番である。
まずは試験会場で半裸になり、周りの受験生に体の傷を見せつける。
ここまでで6割の受験生が戦意喪失するだろう。
そこに特大タッパのおじやを取り出し、クチャクチャと食べるのである。
バナナからミリ…という音が出るとなお良い。
8割の受験生が身も心も震えている。
そして極めつけが炭酸抜きコーラである。立って飲もう。
これで試験会場は支配したも同然。
周りの受験生に対する牽制とエネルギー補給を同時に行うことができるのだ。
「グラップラー刃牙」は、試験会場での賢い振る舞い方を教えてくれるのである。
話は進み、空手道選手権大会の決勝戦が始まる。
試合開始直後の刃牙の蹴りで、相手の末藤は肩を外されてしまう。
そこで末藤がとった行動が大変賢く、また、日常生活でも使えそうなものだった。
それがこちら。
せェの、ジャキィン!
のリズムで肩の骨を上にあげるのだ。
なるほど。賢い。
日常生活で肩を外されたときにはぜひ試してみよう。
このように「グラップラー刃牙」には日常生活で役に立ちそうな知識が詰まっている。
まだ1巻しか読んでいないのにだいぶ賢くなってしまったので、これから読み終わるまでに一体どれだけ賢くなっているのか想像しただけで怖くなる。
また学び次第、ブログを書こうと思う。
そして
職業:グラップラー
と書ける日が来るまで学び続けよう。